2007.12.25


団地模型化計画(51C型) その7

団地模型、今回は出窓の表現。

51C型をはじめとする昭和20年代の公営住宅に欠かせないのが出窓。

出窓と言っても、装飾的でオシャレなものではなく、ただ単に窓が外側に出っ張っている構造のもの。
そのような出窓が、特に昭和20年代の団地住棟には多い。

51C型の場合、実施図面にもよるが、窓部分は外壁からだいたい30センチは出っ張っている。
壁の厚みも考慮した場合、室内から窓の開口部まで約45センチも外側に出ている事になる。
このスペース、12坪の室内から考えるとかなり広い。窓の下部分に奥行き40センチ強の棚が作り付けられているようなもので、狭い居住空間の中では有効に使われたのではないかと推測する。



51CS型(南階段室型)の南面。色々なものが出っ張っている。
これらの出っ張りが、模型化の際のハイライトになる。

そして、この出窓は昭和30年代の東京都公社住宅で特に見られるようになるのだが、逆に、公団住宅ではあまり見られない。
事業者によって好まれたり好まれなかったりした感じのある出窓、模型化の際は、この昭和20年代の特徴である出窓を是非表現したいのだが、逆にこれが模型化の時のネックな部分でもある。

つまり、かなりめんどくさい・・・

今回の出窓の表現方法を以下紹介する。



出窓の寸法に合わせてスチレンボードを短冊状に切り出し、折り曲げて接着する方法を取りました。



まず、短冊状に切り出す前に折り曲げる部分にカッターで切り込みを入れ、さらに折り曲げたときに板が重なる部分を避ける為に板の厚み(1ミリ)分、外側に切り込みを入れます(一番上)。
この時、スチレンボードを完全に切断しないように、紙1枚分残すように切り込みを入れましょう。

その後、短冊状に切り出したスチレンボード(上から2番目)の切り込み部分のスチレンボードを、紙1枚残して取り去り切り欠きを作ります(上から3番目)。

これをコの字型に折り曲げて(一番下)、窓部分に接着します。




施行した窓の拡大。短冊の幅が2ミリなので、実物で30センチ。
隣のキッチンの窓の出っ張りが1ミリ(実物で15センチ)なので、並んだ出窓に変化が付きます。




南面を半分施行した状態。雰囲気が出ています。




階段室側の北面の窓も同一寸法で施行します。特にこちら側は周りに何も無いのできれいに並んでいないと目立ちます。




実際によく見るアングルです。
下から見上げると、ヒサシの寸法がそろっていない事が良くわかります。



その他、今回は屋根板を取り付けたときの位置決めの為に、妻板の内側にちょっと低めの板を裏打ちしました。
この裏板の上端に屋根板がはまるようになります。




ちょっとスターハウス風に・・・
いずれはスターハウスも作ってみたいのですが、この51C型が完成してから考えます。


今回はここまで、続きはまた今度。